制作:堀木エリ子(和紙作家)光柱『立涌』

創業以来140 年以上の歴史の中で培われた技術を継承しながら、さらに磨きをかけて新たな挑戦を続けるシモンズ。新ギャラリーでは長い日本の歴史の中で受け継がれた手漉きの和紙の技術を根底にして、最先端の手法で漉き上げた現代和紙の新たな表現によってダイナミックに光柱を構成し、時代を超えて進化する技術を象徴します。

エントランスにおいて、床から天井に向けて湧き上がる吉祥の気の流れを表現。
宇宙の良い兆しが湧き上がるという意味をもつ「立涌柄」をモチーフにして、心地良い空気感や静かに流れるあたたかな気配で、お客様をお迎えします。
「浄化作用がある」とされている生成りの自然色を基調として、楮の茎や紬糸を漉き込むことで、凹凸感や陰影を生み出し、部分的に水滴を打ち付けて和紙独自の質感を強調しています。

堀木エリ子( E R I K O H O R I K I )

「建築空間に生きる和紙造形の創造」をテーマに、2700×2100mmを基本サイズとしたオリジナル和紙を制作。
和紙インテリアアートの企画・制作から施工までを手掛ける。 近年の作品は「東京ミッドタウンガレリア」「パシフィコ横浜」「在日フランス大使館 大使公邸」「成田国際空港第一ターミナル到着ロビー」のアートワークの他
N.Y. カーネギーホールでの「YO-YO MA チェロコンサート」 の舞台美術等。